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自主調査結果

就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の「教育」に関する調査
(2013年1月実施)


変わる親の教育観。 目先の学力より”将来性づくり”重視の傾向に。
多様化する「こどもの教育」に悩める両親へ

こどもの将来のために、親がしてあげられる3つのこと

初等教育の権威 立命館大学 教育開発推進機構 陰山英男教授 監修
就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の”教育”に関する調査結果より


 新入学や進級など春の新生活へ向けて動き出すこの時期、早期教育志向の高まりや教育環境の変化に伴う、親たちの考え方を調べるため、マーケティング&リサーチ会社である株式会社シタシオンジャパン(所在地: 東京都中央区 代表取締役会長兼社長:小出紘道)は、「早寝早起き朝ご飯」、「百ます計算」など正しい生活習慣と、徹底した基礎学習で、子どもたちの学力や体力、そして生きる力を伸ばしてきた「陰山メソッド」の提唱者であり、『本当の学力をつける本』、『学力は家庭で伸びる』など数多くの教育関連書籍の著者でも知られる初等教育の権威 陰山英男氏(立命館大学 教育開発推進機構教授 立命館小学校副校長兼任)監修の下、「就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の”教育”に関する調査」を実施しました。【調査実施期間:2013年1月19、20日/調査対象:東(1都3県)・名・阪の幼稚園年長~小学校4年生の子を持つ母親1,500名】

 その結果、「勉強ができる」「受験に勝ち抜く力」よりも、将来性を見据えた「社会を生き抜く力」を重視する母親が多いことがわかりました。さらに「社会を生き抜く力」を教育していく上でどのように教えたらよいか、その教育法に悩みを抱いており、これを受けて陰山教授は社会を生き抜くために重要なポイントを「目的設定力」「本質を見抜く理解力」「学び続ける姿勢」の3つにまとめ、家庭で取り組める具体的な教育方法を提案しました。

【立命館大学 教育開発推進機構 陰山英男教授監修 調査結果サマリー】

■受験に向けた学力向上よりも、「社会を生き抜く力」重視の母親が9割!

昨今の厳しい社会環境を反映し、親の教育への考え方がシフト!?
「勉強ができる、受験に勝ち抜く力」よりも、「メシが食える力」に象徴される、「社会を生き抜く力」を重視する親が大多数に

■「社会を生き抜く力」を身につけさせる教育に”自信が持てない”母親が6割以上!

明らかとなった教育価値観の変化に困惑する母親たち
「社会を生き抜く力」を重視する親はその具体的な方策に悩み、自信を持てずにいる

■陰山教授が分析。母親の苦手意識に隠れていた3つの重要ポイント

母親が教育で苦手としている点に隠れている社会人としての将来性につながる3つのポイントを陰山教授が分析
【point1】「目標設定力」
「走れる大人」が勝ち続ける!目標を持つことがモチベーションの維持に繋がる
関心や知識を広げ、将来をイメージさせることが、目標設定の基盤となる
【point2】「本質を見抜く理解力」
できる大人は効率的!多くのタスクをこなすため、情報分析力と問題解決力が重要に!
本と体験の相互作用が「違いのわかる子ども」を育む
【point3】「学び続ける姿勢」
学びの姿勢を身に付けることで、変化が著しい社会・ビジネス環境に対応し続けることができる
規則正しい生活が、学び習慣の下地づくりに!

■悩める母親たちに陰山教授からの提案。親子で取り組める学習法とは?

【目標設定力を身につけるために】原点回帰!百科事典の価値見直し
子どもの興味にすぐ対応。百科事典を親子で囲み、好きなことから知識の枠が拡がります
【本質を見抜く理解力を身につけるために】知識の泉!図書館の有効活用と屋外学習
週に1度は図書館に。本からの学びと実際の体験が「なぜ?なに?」意識を育てます
【学び続ける姿勢を身につけるために】家族とともに生み出す環境!リビングで行う連動&集中学習
あせらず、じっくりと。低学年で大事なのは親との連動学習と、短時間での集中学習

■受験に向けた学力向上よりも、「社会を生き抜く力」重視の母親が9割!

 まず、子どもの教育において重視している価値観について尋ねました。その結果、「勉強ができる、受験に勝ち抜く力」よりも、「メシが食える力」という言葉に象徴される「社会を生き抜く力」を重視する母親が93.7%と大半を占めることが明らかとなりました。【図表1】
 日本を代表する大手企業さえも、ときに事業につまずいてしまい、未来を模索している昨今、「良い大学」に入り、「良い会社」に入るという「幸せ」は過去の価値観となりつつあります。かつて
教育の最大の目標であった「勉強ができること」、「受験に勝ち抜く力をつけること」とは異なる、母親の意識について確認しました。
 さらに、教育方針に関する重視点では、「面倒くさいことや難しいことでもあきらめない姿勢」や、「特定せず幅広い知識を身に付けさせること」などが高く選ばれており、その内容からも「社会を生き抜く力」を重視していることがわかります。【図表2】
 社会人として様々な経験を積んだ親が持っている不安を反映し、いかなる環境でも強く、たくましく社会を生き抜いていくために必要な能力を子どものうちから身につけてほしいという親の意識が伺えます。

■「社会を生き抜く力」を身につけさせる教育に”自信が持てない”母親が6割以上!

 「教育について自信を持っているか」を聞いたところ64.8%の母親が「自信がない」と回答しました。【図表3】 同じ質問について教育志向別で見ると、「勉強ができる、受験に勝ち抜く力」よりも、「社会を生き抜く力」を重視する母親ほど、自分の行っている教育に自信を持っていない傾向がわかります。【図表3-a , 図表3-b】
 また、「社会を生き抜く力」を重視する母親は、図表2で確認した教育方針に関する重視点についても、やはり「自信がない」ということが、顕著に表れています。【図表4】 母親たちが「社会を生き抜く力」に関する教育について、重視すべきことについてはわかっていながらも、うまく教えられていない様子が確認できます。


自分の行っている教育に、自信がありますか?

■陰山教授が分析。今の母親の苦手意識に隠れていた3つの重要ポイント

 本調査結果を受けて陰山教授は、「『社会を生き抜く力』を重視する教育へ価値観がシフトする変化の中で、多くの親は何をどうやって伝えていいか分からず、自信が持てずにいる。」と分析。しかしながら「母親が教育において重視している項目【図表2】には、『社会で生き抜く力』につながる3つのポイントが隠れており、それこそが、将来性を養うために、就学したてのうちから家庭教育において取り組める具体的な教育方法なのです。」と語り、下記の3つの要素を提案します。

【point1】「目標設定力」
「走れる大人」が勝ち続ける!目標を持つことがモチベーションを維持に繋がる
関心や知識を広げ、将来をイメージさせることが、目標設定の基盤となる

 社会に出てからは、絶え間ない努力が求められることは皆さんご存知の通りだと思います。「走れる大人」が勝ち続けるのです。そのためには目標設定する力が重要です。この力を養うためには、子どものころから夢、あこがれを抱くことを習慣にしなければなりません。親が決めるのではなく、子どもが自ら設定することが大事です。
 子どものうちは目標を先生や親が決めてくれますが、やがて自分で目標を設定していかなければなりません。常に理想を求め、新たな目標を築き続けることが、能力の向上、モチベーション維持につながります。
 そのために親は、子どもに幅広い物事への興味を喚起させることが重要です。関心分野から知識を広げ、社会について教えることが将来の助けとなります。親子の会話の中で将来をイメージさせることが、「目標設定力」を育むことにつながるのです。

【point2】「本質を見抜く理解力」
できる大人は効率的!多くのタスクをこなすため、情報分析力と問題解決力が重要に
本と体験の相互作用が「違いのわかる子ども」を育む

 多様化するビジネスでは効率が求められます。一定の時間の中で、多くのタスクをこなせることも評価の一つです。そのためには「本質を見抜く理解力」が求められます。達成するべき仕事の本質を見抜くことができる人は、無駄なものも同時に見えています。本質に特化して取り組むことで、限られた時間の中で高いパフォーマンスを出すことができるのです。
 そのために、低学年のうちの情報分析力、問題解決力づくりが重要です。情報分析力で他との違いを発見し本質を見つけます。違いがわかるようになるためには、基準を知らなければなりません。基準とは「ものさし」であり、「常識」でもあります。基準に気づいたら「なぜ?なに?」という疑問が生まれます。問題解決力は、見つけた疑問にむけてアプローチする行動力です。生まれた疑問を、疑問のままにせず発見に変えることが、喜びにつながり、さらなる疑問を生むモチベーションとなります。
 子どもからの質問に、そのまま答えを返すことは、疑問と発見の繰り返しを止めてしまうことにつながります。この時期の子どもには、親が知っていることでも、一緒に調べてあげることが大切です。時間のかかることですが、これを繰り返すことで、やがて本質を見抜ける人になるのです。インターネットで様々なことを調べられる世の中ですが、本質をついた「疑問」がなければ、ネットは何の機能も果たしません。

【point3】「学び続ける姿勢」
学びの姿勢を身に付けることで、変化が著しい社会・ビジネス環境に対応し続けることができる
規則正しい生活が、学び習慣の下地づくりに!

 日々のニュースでも実感するように、社会はめまぐるしい変化を遂げています。政権交代や大企業の浮き沈みなどを見ると、現代は激動の時代と言えます。特に情報環境の著しい変化に伴い、新たなサービスや産業が、日々世の中を大きく変えています。社会を生き抜くためには、次の時代の環境に対応できる力を身に付けなければなりません。大人になってからも、常に学び続けることが社会で生き抜くために必要です
 「学び続ける姿勢」を身につけるためには、規則正しい生活習慣が大切です。教育熱心な親ほど、早寝早起きときちんとした食事という基礎を疎かにしがちです。寝る時間、食事の時間、勉強の時間、テレビの時間といった”規則”も、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に相談しながら決めましょう。子どもが納得をした上で時間を守ることで、自立心が育ちます。
 その生活習慣の中で、毎日の短時間での集中した勉強が、学び続ける下地をつくります。苦手意識なく学びの習慣を身に付けることで、子どもの達成感や集中力、楽しみにつながります。小さいころからの学び習慣は、将来、大きな財産となるでしょう。

■悩める母親たちに陰山教授からの提案。親子で取り組める学習法とは?

 「社会を生き抜く力」につながる3つのポイント「目標設定力」「本質を見抜く理解力」「学び続ける姿勢」を育むために、気軽に取り組むことができる具体的な方法について、陰山教授は下記の3つの方法を提案します。

【目標設定力を身につけるために】古きに学ぶ!百科事典の価値見直し

 子どもの世界を広げ、幅広い知識を身につけるために、百科事典や図鑑を用意することが、一つの良い方法です。自分の子ども時代にご家庭にあった記憶のある方も多いでしょう。これをただ買い揃えて本棚に入れておくのではなく、リビングの取り出しやすいところに置き、会話やニュースの中で子どもが興味を持ったことに対してすぐに調べて一緒に学ぶことで、楽しみながら知識を身に付けることができます。親が聞かれてわからなかったことを子どもの前で調べることで、知識を得るための方法を学ばせることにもつながります。
 これを習慣にし、繰り返すことで生物、科学、世界、環境、食生活、最新技術まで、子どもの世界を大きく広げることができるのです。”学ぶ喜び”を与えられる温故知新な逸品と言えるでしょう。

百科事典

【本質を見抜く理解力を身につけるために】知識の泉!図書館の有効活用と屋外学習

 「なぜ?なに?」意識を起こさせるためには、本で”基準”を得ることが重要です。低学年から親子で図書館に行く習慣づくりをお勧めします。図書館には家庭では到底そろえることのできない様々な分野の本があるので、子どもの興味のあるものから、発見の楽しみを覚えさせることができます。関心が持てるテーマをみつけることができたら、司書に尋ねることにチャレンジさせましょう。「宇宙の端っこはどうなっているのか知りたい」、「車の写真が見たい」などと、必ず子どもに自分で相談させてください。相手に伝わるように質問させるのも子どもにとっては大切な勉強です。
 本で学ぶだけでは充分ではありません。得た知識を体験で確認することが、好奇心を育みます。何かを見て感動したり、不思議だと思ったりする気持ち、その思いを掘り下げていく探究心、壁にぶつかったときに乗り越えていける力、そうしたものすべてが本質を見抜く理解力につながります。屋外学習として美術館や科学館、工場見学など、いろいろなところへ連れて行ってあげてください。見て、触って、感じることが感動につながるのです。例えば、家族旅行の際にも、地図や観光ガイドで事前に想像をさせてから、現地に行くことで、本質を見抜く訓練となります。

図書館

【学び続ける姿勢を身につけるために】家族とともに生み出す環境!リビングで行う集中&短時間での家庭学習

 学習の習慣が身についていないうちは、勉強するための部屋は必要ありません。小学校低学年では予習ができないのはもちろん、その日学校で習った授業を復習するやり方さえ、わかりません。正しい学び習慣を身につけさせるためには、親が勉強している姿を見守り、時に手助けしてあげることが大切です。
 家族のいるリビングで勉強をさせ、その様子を気にかけてあげてください。家庭で親と一緒に取り組む”連動学習”が重要です。親が見守り、褒めてあげることで、子どもは達成感を覚え、勉強が嫌いではなくなります。習慣づくりのために、子どもが楽しんで取り組める教材を使用することも大切です
 ポイントは、時間を短く、その代り必ず集中させるようにします。家庭学習の時間は「学年×15~20分」で十分と考えます。朝、早起きして学習することは、より短時間に集中できるので、お勧めです。
 塾や習い事を詰め込むことは、子どもの体力を奪うことにつながりかねません。元気だからこそ集中力を発揮することができます。元気でいるためには日々の早寝早起き、そしてきちんとした朝ごはんをとることが肝心です。

家庭学習

■調査監修者:立命館大学 教育開発推進機構 陰山英男教授 (立命館小学校副校長兼任)
1958年兵庫県生まれ。岡山大学法学部卒業。兵庫県朝来町立山口小学校教諭時代に、独自のプログラムに基づいた「読み書き計算」の徹底反復練習と家庭生活の改善で子どもたちの学力を驚異的に伸ばす。「早寝早起き朝ご飯」といった生活習慣にも及ぶ独自の指導法は、「陰山メソッド」として全国の教育者、保護者から注目を集めている。
2005年より、文部科学省・中央教育審議会の特別委員。大阪府教育委員会委員長。2008年より、現職。主な著書は『本当の学力をつける本』(2002年、文藝春秋)、『学力は家庭で伸びる』(2003年、小学館)、『学力の新しいルール』(2005年、文藝春秋)など多数。
陰山英男教授

調査実施概要

◎「就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の「教育」に関する調査」
調査対象者 :東(1都3県)・名・阪(近郊含む)各地域の、習い事をしている幼稚園年長~小学校4年生までの子を持つ母親1,500名
対象者の学年に関する有効回答数内訳(兄弟がいる場合には、年上の子どもを対象として回答する)
調査人数内訳
調査方法 :インターネット調査
調査実施会社:株式会社シタシオンジャパン
調査実施期間:2013年1月19日(土)~1月20日(日)

<本リリース資料全般に関する報道関係者様 お問い合わせ先>
株式会社シタシオンジャパン
「就学目前&小学校低学年の子を持つ母親の「教育」に関する調査」広報事務局

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